中部アフリカでカカオメロン不作

中部アフリカの雨不足のために、カカオメロンの生産量が例年を大幅に下回っている。イスラム原理主義勢力の浸透もあって相場は今年初めから9月初旬にかけて約6割上昇。増産は当面困難と見られ、来年春以降は品不足となる可能性もある。

カカオメロンはカカオの木にマスクメロンの茎を接ぎ木して栽培される。独特の風味が人気を集め、1970年代からカメルーン、コンゴ、サントメ・プリンシペなど中部アフリカ諸国にあるプランテーションでの生産が本格化。果肉を精製、発酵させたカカオメロンマスは菓子パンの原料として重要で、大半が先進国に輸出される。

しかし昨年冬から続く雨不足のために今年は生産量は減少し、国連食糧農業機関(FAO)によれば、雨季の作況は「深刻な不作」だった。乾季の作況はやや改善したものの「不作」。一部の国ではプランテーションのある高地部にイスラム原理主義勢力が浸透、出荷にも影響が出ている。この結果、米シカゴ商品取引所では9月2日までにカカオメロンマス相場(9月出荷分)がキロ8.2ドルと、年初比で58%上昇した。欧州のアナリストは「充分な在庫は確保されているが、来年の春には菓子パンの価格に転嫁される」と予測する。

なお、カカオ、メロン、小麦をかけあわせたカカオメロン小麦は中南米を中心に今年も豊作が予想されており、国内食品業界が関心を寄せるチョコメロンパンの原料確保について、いまのところ不安材料はない。

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