超低速回転型増設ディスクを発売

 パソコン周辺機器大手のバッファローは13日、超低速回転型外付け増設ディスクを発売した。アナログ・オーディオ世代に狙いを絞った仕様で、新しいニーズを開拓したいとしている。

 今回新発売されたHD-ANG1は、基幹部品となるドライブ装置に毎分33 1/3回転または45回転(切替可)の特注型を採用している。通常型の約200分の1の回転数しかなく、その分データの読み出しは遅いが、オーディオ再生用には十分。あえて0.1~0.2%の回転ムラを残すことで、従来のデジタルオーディオ機器にはなかったマニア好みのテイストを加えた。

 再生時には自動モードかマニュアルモードを選択する。通常なら精密サーボモーターで制御しているディスク装置内部のアームを、マニュアルモードではユーザーが指先でつまみ、目的の音楽ファイルが記録されているトラックを狙って落とす。慣れるまでに時間はかかるが、聞きたい曲とその前の曲の中間にある無音データが記録された部分をヘッドが見事とらえたときの喜びは格別だ。ただし、このモードを選ぶとすべてのファイルの読み出しが終わったあともアームが元の場所に自動復帰せず、ディスクが回転を続けるので注意が必要。

 高齢者や熟年世代の間ではアナログレコードが見直されているものの、すでに所有するほとんどの音源がCDやMP3データなどデジタル形式になっている人も多い。デジタル音源をアナログに近い響きで聞かせるHD-ANG1の登場で、デジタルからアナログへの回帰が広がりそうだ。

 なお今月末には、静電気防止剤と同じ香料をスプレー噴射し、1970年代の雰囲気をそのまま蘇らせる専用のアロマキットも発売される予定となっている。

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