ワイプ画面を超大型化

 家電大手のパナソニックは25日、世界最大となる152型フルハイビジョンのワイプ専用テレビを発売した。メイン画面を表示する19型のテレビとセットで販売する。価格は5000万円。

 画面の片隅にコメンテーターやゲストの顔を小さく映しだす「ワイプ」は、いまやバラエティ番組や情報番組に欠かせない技法となっているが、これまでのワイプはメイン画面の面積の20分の1程度を占めているに過ぎなかった。しかしテリー伊藤、矢口真里、久本雅美などの有力ワイプタレントの場合、視聴率への貢献度はメイン画面に表示されている若手芸人や無名俳優の数十倍とされ、テレビ局やスポンサー企業、視聴者からワイプ大型化への要望が強まっていた。

 パナソニックが用意したサンプル映像では、松葉ガニや伊勢エビなど海の幸を存分に使ったスープが、かた焼きそばにかけられて湯気を立てる様子が19型画面に映し出されると同時に、隣の152インチ画面には、驚きから羨望へと一瞬のうちに表情を変える榊原郁恵の顔が、全盛期の小錦78人分に相当するサイズで表示された。このほか、ワイプの草分けとも言われる手話ニュースでは、手話通訳士がジャッキー・チェンも顔負けのダイナミックなアクションで会場を沸かせ、ワイプ専用大型テレビの無限の可能性を感じさせた。

 一方、週末夜の報道バラエティ番組を意識して制作されたとみられるサンプル映像では、オレオレ詐欺や裏金づくりに手を染めるはずの人物が善良な暮らしを続け、退屈な内容に終始した。隣のワイプ画面で縦横2メートルの元東京地検特捜部長の顔に睨みつけられて萎縮してしまったようだが、番組制作の観点からは今後に課題を残す結果となった。

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