Windows XP、ついに販売終了へ

 マイクロソフト社製の基本ソフト、Windows XPを搭載したパソコンの販売が10月22日に終了する。2001年の発売以来、異例の長期にわたって事実上の「標準規格」として支持され続けた人気商品だけに、販売終了を惜しむ声が根強く、販売最終日には店頭に行列ができそうだ。

 同社では2007年に後継商品のWindows Vista、昨年には現行商品であるWindows 7を発売したが、XPが基本ソフトに求められる性能をほぼすべて備えていること、新しい基本ソフトの導入に伴い従来の応用ソフトや周辺機器に不具合が生じる可能性があることから、多くのユーザーはXPを継続して使用している。パソコンメーカー各社はVistaや7の発売後も、XP搭載機種の販売を継続してきた。

 2007年ごろからは、「新人」を寄せ付けず主力商品の座に君臨しつづけているXPが「中高年の星」として人気を集め、基本ソフトにXPを指定してパソコンを購入する50代、60代の姿が目立つようになった。欧米でもXPの安定性は高く評価されており、”XP”の意味づけも発売当初のexperience(体験)からexperienced(老練な、経験を積んだ)に変わった。

 一方で、長すぎるXPの寿命が、後継の基本ソフトの売り上げ低迷やパソコン買い替え需要の冷え込みを招いたのも事実。マイクロソフトからの通知を受け、内外のパソコンメーカーはXP搭載パソコンの販売を10月22日に中止することを決めた。今後は7の搭載機種の販売に集中する方針だ。

 XPは一時代を築いた人気の基本ソフトだけに、販売最終日の深夜にはレジ前での長い行列やカウントダウンも予想される。最後にXP搭載パソコンを購入するのは誰なのか。行列の最後尾をめぐる熾烈な争いは、早くも始まりそうで、なかなか始まらない。

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