血液型の疫学的調査、中間報告まとまる

 厚生労働省の血液型性格問題調査委員会が15日、血液型ごとの性格の違いに関する疫学的調査の中間報告をまとめた。日本社会で広く信じられている血液型別の性格診断は、多くの場合「的外れ」と結論付ける内容となっている。

 5年前に始まったこの疫学的調査では、8万4300人を対象にまず血液型を検査したあと、詳しい聞き取り調査で綿密な性格判断を行った。たとえばO型の場合、一般的には「仲間意識が強く統率力もあるので、リーダーとしての資質がある」とされるが、統率力の平均値はほかの血液型の人とほとんど変わらなかった。また、統率力の高い人に占めるO型の人の比率も、日本人全体に占めるO型の人の比率と大差なかった。

 A型については「責任感が強く、自分が一度やると決めたことは、少々の困難があっても粘り強くやりとげる」、AB型についても「慎重さと行動力を持ち合わせている」といったイメージが定着しているものの、調査の結果、明確な性向は見つからなかった。性別や年齢層による性格の違いと比較すれば、血液型による性格の違いは統計学的に無視していいレベルだという。

 B型についても「活発で行動的。仕事も遊も夢中に取り組む」、「思いたったらすぐに行動し、ものごとのマイナス面よりプラス面を重視しながら、つねに前へ前へと進んでいく」といったポジティブな性向は確認されなかった。ただし欠点については「熱中するのが早い反面飽きっぽい」、「いったん夢中になると、頭に血が上り他のことが目に入らなくなる 」「少しの挫折でやる気をなくし、激しく怒ったり落ち込む」「感情をコントロールするのが苦手」、「自己中心的」「集団行動が苦手」「忍耐力がない」「常識に欠ける」「衝動買いが多い」「ドジ」といった傾向が強いことが、世界で初めて統計学的に確認された。

 血液型性格問題調査委員会では今後も論議を続ける。今年秋にもまとまる見通しの最終報告書では、血液型占いのブームに沸く日本社会に警鐘を鳴らすと同時に、B型を一種の先天性疾患と位置付け、早期の治療やカウンセリングを呼びかけることになりそうだ。

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