カニ料理化で飲食店での感染防止

 農林水産省は飲食店を通じた新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、外食のジャンルを問わず、広く「カニ料理化」を推進することを決めた。

 飲食店を通じた感染拡大は、食事中にはマスクを着用できず、また飲酒が並行して行われると客の声も大きくなるのが原因とみられている。政府はこれまで感染防止策の徹底を飲食店に要請してきたが、飲食店が客に食事中の会話や飲酒を控えるよう働きかけることはできず、「夜の街」での感染に歯止めがかからない一因となっていた。

 しかし、ウイルス感染のリスクは食の分野によってさまざま。前橋医療大学の杉本博司准教授が行った調査によれば、最も安全なのはカニ料理だ。とくに「釜ゆで」や「蒸し」など、カニの甲羅が保全された状態で料理が運ばれてくる料理の場合、感染のリスクはほぼゼロだった。その理由はよくわかっていないが、「カニの甲羅に含まれるキトサンが作用しているのではないか」と杉本准教授は予測する。

 農林水産省は肉、野菜、魚、豆類など幅広い食材をカニの甲羅に詰めた料理のレシピを考案するよう、都内のレストランに呼び掛けた。これまでに集まったメニューは「カニ爪ハンバーグ」「和牛肩ロースの甲羅蒸し」「水ようかんのカニ筒入り」など50種類。試食会では想像を絶するメニューに言葉を失い、可食部分を甲羅から取り出すのに苦労する参加者も多かった。会場では空気中ウイルス量も測定されたが、測定限界値を下回り、さっそくカニ料理化が狙い通りの効果を発揮していた。

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