経済審議会 行動計画を提出

 首相の諮問機関である経済審議会が3日、経済行動計画を首相に提出した。日本経済を「生産者主体から消費者主体に変えるため必要な改革」がいくつも盛り込まれている。

 この日、経済審議会の豊田正一郎会長はスキンヘッドに特攻服という格好で首相官邸に現れた。車はいつものセルシオではなく、1972年式のセリカにV6エンジンを搭載した改造車。サイレンサーが外され、前後のタイヤがフェンダーからはみ出しているなど、明らかに道路交通法に違反している。豊田会長としてはアウトローな一面を誇示して、規制緩和の必要性をアピールしたかったようだ。

 報告の中で最も注目されているのは貨幣経済の抜本的な改革。従来は財・サービスの購入者が提供者に払っていた貨幣を、提供者が購入者に支払うようにするべきであると提案している。「ねえ、豚ロース3切れちょうだい。あした、子供がテストなのよ。あらやだ、お財布忘れて来ちゃった。またあとで来るわ」といった状況に象徴される日本経済の閉塞状況を打破し、民間消費を刺激するのが狙いだ。

 分野別では、金融市場の改革についてとくに幅広い提言が盛り込まれた。業種間の垣根を取り払い、現在、練馬農協が一部の支店で実施している預金者向けねぎ無料提供サービスを、都市銀行や長期信用銀行も取り扱えるような環境を整えるよう求めている。

 一方で高い通信コストが多国籍企業の日本進出の妨げになっているとも指摘、NTTによる国内電話市場の寡占状況を解消するために、0から9の数字のうち、2~9を第二電電に割り当てることを求めている。実現すれば「ピッポッパ」が「ピッポッピ」に簡素化され、コストダウンにつながるため、この構想にはNTTも前向きだと言われる。

 海外との較差が問題になっている航空運賃は、国内線にパキスタン航空の乗り入れを認めることで低めに誘導するよう提言している。安全性が確保できないといった反論を想定して、自分の命は自分で守る「自己責任制度」を空の便にも導入する必要がある、との文言も盛り込まれた。

 今後、政府がどこまで規制緩和を実行できるかは、橋本内閣の行動力にかかっている。豊田会長の報告を聞いた橋本首相は、早速頬に安全ピンを刺し、会場に鶏糞をばらまくなどして、アナーキーな一面を強調していた。

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