オルセー美術館「草上の昼食」の展示中止

パリのオルセー美術館は、所蔵作品の一つである「草上の昼食」(エドゥアール・マネ作)の展示を当面控えると発表した。この作品に触発されたとみられる行為が日本国内で続発し、社会問題となっているため。

「草上の昼食」には、森でのピクニックを楽しむ正装の男性2人と女性2人が描かれており、女性のうち1人は全裸。発表された直後、猥褻であるとして社会から猛烈な批判を浴びたが、前衛的な芸術家としてマネが注目されるきっかけにもなり、現在では印象派の先駆的な作品との評価が確立している。

日本ではさきごろ、この作品に触発された数人の男性が全裸となり、外食チェーンの店内で写真を撮影したことがネットで強い批判を浴び、この店舗が閉鎖される騒ぎとなった。以来、オルセー美術館には不道徳な行為を礼賛する「草上の昼食」の展示を取りやめるよう要求するメールが殺到していたという。

一方、前衛芸術家からは、マネの作品を肯定しながら店内での全裸を拒否するのは矛盾しているとの声が出ている。全裸写真に刺激された芸術家たちが「王将派」を形成して美術界に新たなムーブメントを起こす可能性も指摘されており、この外食チェーンでは神経を尖らせている。

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