茨城空港でスノーデン氏受け入れの意向

茨城県は、元CIA職員のエドワード・スノーデン氏を、茨城空港内で受け入れる用意があると発表した。空港の国際的な知名度を高めて利用率アップにつなげるのが狙いだ。

スノーデン氏は6月に滞在先の香港で、米国が違法な個人情報収集活動を行なっていたことをマスコミに公表。米国政府から秘密漏洩罪などの容疑で訴追された後、香港を経由してロシア入りし、現在はモスクワの国際空港内にとどまり亡命先を探している状態だ。

茨城県は13日に内外マスコミの関係者を集めて空港内で記者会見を開き、スノーデン氏が来るなら空港内部の空きスペースを専用の居住空間に改装し、格安家賃で提供するとの方針を明らかにした。「同じ空港なら、混雑しているモスクワよりも人気もまばらな茨城のほうが暮らしやすい。納豆をはじめ、常陸秋そば、ほしいもなどの名産品も豊富」と、県観光部の担当者は強調する。

異例のアピールの背景には、開港以来の「低空飛行」に対する危機感がある。現在運航されている国内線は札幌、神戸、那覇の3路線で、搭乗率はいずれも5~6割台。同じ関東圏に羽田、成田という巨大空港があることから国内線でのテコ入れは望み薄で、巻き返しのためには上海線に続く国際便の誘致が不可欠だ。「スノーデン氏の知名度はハリウッド・スター並み。見学ツアーを企画すれば世界中の陰謀論者が茨城に押し寄せる」と、県の幹部は青写真を描く。

しかし、香港から出国することを認めた中国政府、強制送還に応じないロシア政府を鋭く批判してきた米国政府が、スノーデン氏の茨城入りに強く反発するのは必至。米国務省のスポークスマンは「捜査官を乗せた政府専用機をすぐ茨城空港に派遣したい」と発言。茨城県の幹部らを「早くもスノーデン効果が出た」と喜ばせている。

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