米NSA、大使館盗聴問題で謝罪

米国家安全情報局(NSA)のアレクサンダー局長は2日、在米の日本大使館や領事館で行なっていた盗聴活動について、「同盟国の信頼を喪失しかねない不当な行為であり、到底許されるものではない。日本政府からの抗議は当然であり、誠実に対応したい」との声明を発表し、陳謝した。

CIA元職員のスノーデン氏による暴露で、NSAが日本やEUを相手に盗聴を行なっていたことが明らかになって以来、米政府が陳謝するのはこれが初めて。米政府の柔軟な姿勢の背景には、早期に事態の収拾を図りたいとのオバマ大統領の意向が働いているとみられる。

アレクサンダー氏は声明のなかで、日本大使館が2008年に改修工事を行ったさいに、内装業者に変装した工作員が集音装置と小型マイクを天井裏の隙間にしかけたことなど、館内の7ヵ所に盗聴装置を設置した時期と詳しい手口を明らかにした。

一方、菅義偉官房長官は2日の記者会見で「米政府への抗議は、まだ政府内部で検討している段階。盗聴装置設置の経緯についても説明を求めるべきとの声があったのも事実だが、なぜその内容が米国側に伝わったのか、見当もつかない」と、半ばあきらめ顔で語った。

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