痛みの基準は鼻毛

 日本や欧米各国の政府は、来年から痛みの統一単位、「ハナゲ」を採用することを決めた。ニュートン、ヘクトパスカルに続く新単位の登場で、医療機器や薬品のメーカーは対応に追われている。

 国際標準化機構(ISO)によれば、1ハナゲの定義は「長さ1センチの鼻毛を鉛直方向に1ニュートンの力で引っ張り、抜いたときに感じる痛み」。大気汚染と鼻毛の成長速度の相関性について研究していた永井花外・室蘭市立医科大学助教授が、二年前、鼻毛を鉛直方向に抜いたときの痛みに性別差や個人差が全くないことを偶然発見したため、この基準が採用された。

 これまで、痛みについてはその程度を示す明確な数値がなかったため、「子供を産んだときはすごく痛かったわ」「痔の手術のあとの抜糸は痛いなんてもんじゃなかった」「ムチがいいか、ロウソクがいいかと問われれば、私は迷わずにムチを選ぶ」といった論争が起こっていた。「ハナゲ」の採用で、これらの無意味な論争にも決着がつくとみられる。中学生、高校生の間では番長選出制度の透明化への期待が高まっている。

 永井助教授によれば、ソファからあわてて立ち上がってテーブルの角にすねをぶつけた時の痛みは12~13ハナゲ、麻酔なして虫歯を抜いたときの痛みは5キロハナゲ、分娩の痛みは7~8メガハナゲ程度だという(安産型骨盤の場合)。

 なお、日本政府では恥ずかしさの単位として、見知らぬ人の面前でお稲荷さんがぽろっと露出してしまったときの恥ずかしさ、「ポロイナリ」を採用することも検討している。

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