幼児番組に「法律のおにいさん」派遣の意向

日本弁護士連合会(日弁連)はNHKに対して、「法律のおにいさん」を幼児番組向けに派遣したいとの意向を伝えた。NHKは前例のない申し出に困惑しており、日弁連の期待通り今年秋から法律のおにいさんがテレビに登場するかどうかは流動的だ。

NHKが制作している「おかあさんといっしょ」などの幼児向け番組では、登場するキャラクター間の紛争がこれまで一貫して私的な話し合いで解決されてきた。1992年にはじゃじゃまるの度重なるいたずらに業を煮やしたピッコロが東京地裁への提訴を検討したが、NHK上層部からの説得を受けて寸前で断念した経緯がある。

日弁連では、幼児番組で法的な紛争解決手段がほとんど紹介されないことが、日本の弁護士ニーズが米国など他の先進国と比較して少ない原因のひとつと見ており、法曹養成制度の改革以降、年ごとに深刻化する新人弁護士の就職難を解消するためには、幼児番組を通じた啓蒙活動が欠かせないと判断した。「子どもたちが歌のおねえさんや体操のおにいさんを通じて音楽、スポーツが好きになるように、法律のおにいさんから提訴の爽快感を学んでもらえればうれしい」(日弁連幼児教育委員会の服部満寿夫委員長)

日弁連はテレビだけでなく、全国の一般家庭や公園にも「法律のおにいさん」を派遣する意向。ママゴト内で発生する離婚問題や、砂場で起きる境界線をめぐる対立については、初回のみ無料で相談に応じることにしている。

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