「2013年の足音」に苦情、新年先延ばしの地域も?

2012年も残すところあと1週間。全国各地で人々が新年に向けて忙しく奔走しているが、高齢者を中心に2013年の足音がうるさいとの苦情も増えている。一部の地域では新年の到着が遅れそうだ。

「近所のスーパーは歳末セール、町内会では子供たちを集めて餅つき大会、テレビでは年末の特別番組が始まり、新聞はこの一年を振り返る記事ばかり。新年の足音にはもううんざり。落ち着いて静かに過ごす権利を私から奪うというのか」。練馬区桜台に住む中村俊夫さん(86)は怒りに顔を紅潮させながら語る。

中村さんはこれまでも、騒音が地域の安寧を妨げるとして執拗に抗議することで、近所の保育園のお遊戯会、幼稚園の運動会、小学校の改装工事など中止、撤回させてきた「実績」がある。昨年末には「梵鐘がうるさくて眠れない。体調を崩したら責任とれるのか」と隣町の寺の住職にねじ込んで、除夜の鐘を一度も突かせなかった。中村さんを怒らせてまで足音を響かせ続けることは、さすがの2013年にも無理なのではないかとの見方で、町内会役員は一致している。

不安な表情を浮かべるのは、中村さんの向かいに住む中学校3年生、島本茉莉さん。中村さんの機嫌次第では春の足音が遠のき、高校に進学できなくなってしまうからだ。島本家では、庭のネコヤナギのつぼみが膨らむ前に、庭を高さ4メートルの防音壁で囲い込むことにしている。

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