夏休み最後の週末、iPadで科学イベント

都内では夏休み最後の日曜日となった26日、北区青少年科学教育センターで、「バラしてみようiPad」が開催された。39人の小学生がインストラクターの指示に従い、それぞれ持ち込んだiPadを専用工具で分解し、その構造を学んだ。

iPadは国内でも多くの家庭に普及しており、教育現場での導入も進んでいるが、これまでサービスエンジニア以外が内部をのぞく機会はほとんどなく、ケースを開けたり部品を取り外したりするたびに、参加した子どもたちからは歓声が上がった。

催しを企画した赤村浩一学芸員は、目的は日本企業の商品開発力回復にあると説明する。

「昭和50年代、男子小学生の43%におもちゃや家電製品を分解した経験があり、それをきっかけにエンジニアや科学者になった子も多い。近年では分解経験率は10%台前半に低迷している。分解の難しいIT機器がこどもの身の回りで増加したことが、テクノロジーや科学全般に対する興味の低下につながった。日本企業の商品開発力を回復するには、まずは分解の喜びを知ってもらうことが必要」

なお、分解されたiPadのすべてで再組み立ては失敗した。今回の活動はアップルの承認を経ずに行われたため、修理のメドも立っていないが、赤村学芸員は「無反応のiPadを見て子どもたちが何かを感じ、いつか日本のIT技術をリードする存在になってくれれば」などと前向きに語り、賠償を拒否している。

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