遺伝子工学で蚊を「有益化」

岐阜大学農学部の庄野克巳教授らの研究者チームが、遺伝子工学を応用した蚊の「有益化」に成功したと発表した。

蚊はマラリアや日本脳炎をはじめとする病気を媒介することから、各国の研究者が繁殖抑制を目指して研究を続けているが、蚊を人間の幸せのために役立てる研究に取り組んでいるのは岐阜大の研究チームだけだという。

庄野教授らは一昨年、アカイエカのDNAを分析して羽の形状を左右する遺伝子と羽ばたき方を決定する遺伝子を発見。遺伝子工学の技術でDNAに手を加えることで、アカイエカの羽音を制御することができるようになった。

これまでに出せるようになったアカイエカの羽音は「オヤスミナサイ」、「ネムレネムレシズカニネムレ」など。天然種の甲高い羽音は安眠の妨げになるが、改良種の前向きな羽音はポジティブな社会の建設に役立つはずと、庄野教授は力説する。

研究の進展とともに羽音はさらに多彩になっており、来年の夏の寝苦しい夜には社会への不適応感に苛まれるサラリーマンを励ます「オマエハヤルキサエダセバスゴイヤツナンダ」や「アサニナレバカイシャニイキタクナッテイルハズサ」などの羽音が枕元に響くことになりそうだ。

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