風雲急告げる国会、どうなる新党名称?

与党の分裂が現実味を帯びてきたこの時期、注目を集めているのが、新党の名称だ。名称はイメージ、イメージは得票に直結するだけに、どんな名を選ぶかは、党勢のみならず政界の勢力分布にも大きな影響を与える。「日本の政党の名前はセンスがなさ過ぎる。名前が持つ強力なメッセージ性を重視したほうがいい」と指摘するのは、商品開発コンサルタントの金盛友也氏。「日本、自由、民主といった要素は日本社会の公約数であり、党名に取り入れても魅力にはならない。キャッチーな言葉が不可欠だ」。

金盛氏は、この数年間のヒット商品を「お手本」に挙げる。たとえば「辛そうで辛くない少し辛いラー油」(桃屋)。結論を言ってしまえば「少し辛いラー油」だが、その前に「辛そうで辛くない」という不確かな情報を付加することで消費者の「結局のところどっちなの心理」を刺激し、記録的な売り上げにつなげた。「消費税率は低いほうがいい。かといって財政破たんもイヤ。もう少しなら福祉財源を負担してもあげてもいいという有権者の心理に、『辛(つら)そうで辛くない少し辛い税負担の党』なら共鳴できるのではないか」

一方、意外な要素の導入で有権者の注目を集めるべきと力説するのは、出版業界アナリストの安部亘氏だ。「経営哲学の神様として崇拝されているドラッカー。経営哲学とはまったく関係のない立場の女子高生。かけ離れた二つの要素を組み合わせた『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら』(ダイヤモンド社)は、270万部以上を売り上げるベストセラーとなり、アニメ化、映画化もされた」。

安部氏は、ドラッカーの教えには政党組織論や経済論にも通じるところがあり、政党に結び付けても新鮮味がないとして、「高校野球の女子マネージャー」を政党名の一部と党の要職に採用するよう呼びかける。「ついでに『もし』もかぶせておけば、公約を破ったさいにも責任を回避できる」

しかし、たとえ新党がブームを起こし、有権者の支持を得て総選挙で議席数を伸ばしたとしても、政界の現実を考えれば党勢を維持するのは極めて困難との悲観的な観測もある。新党は短命に終わるとの観測に基づき、花畑牧場では「生キャラメル」商標権の政党への貸与に向けたプロジェクトチームを密かに発足させた模様だ。

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