若返りスキンケア、効能試験合格は「ゼロ」

 日本スキンケア協会が実施する若返りスキンケア商品の効能試験、SKTの申請・合格件数が08年度も「0」だったことが明らかになった。4年間にわたり続く「ゼロ行進」に、協会関係者は首をかしげている。

 化粧品業界では多くの業者が若返り効果を標榜する商品を販売しており、新聞折り込みのチラシやインターネットに使用前、使用後の写真を掲載。「しわ、たるみ、毛穴、しみ、くまがきれいに消えた」「65歳からまるで20代に。1週間でみるみる若返った」「若い恋人ができて人生を謳歌している」といった宣伝を展開しているが、消費者からは他の商品と効能の比較ができないためわかりにくいとの声が上がっていた。

 こうした声に応えるかたちで、日本スキンケア協会がSKT(Sugai Kin Test)と呼ばれる効能試験のしくみを整えたのは05年のこと。無名のモデルや主婦ではなく、女優の菅井きんさんを被験者に起用し、商品の効能を厳密に測定する方法だ。若いころから日本を代表する老け顔女優の座に君臨してきた菅井さんを若返らせることができれば宣伝効果は絶大で、業者からの申し込みが殺到するとみられていたが、これまで1件の問い合わせすらないという。

 ある業者の関係者は匿名を条件に「菅井さんが当社の深海バイオコラーゲンカプセルを1日3錠飲めば、20代に間違えられるようになるのは確実だが、女優の仕事を失わせるのは忍びないので」と釈明する。しかし菅井さんは05年のSKT制度の開始時に「女優生命を賭ける」と明言しており、代表作・必殺仕事人のプロデューサーも、新たなストーリー展開も考えられるとして菅井さんの大幅な若返りに期待感を示す。若返りを妨げる要素はなく、業者がなにを懸念しているのかは謎だ。

 なお、別の業者はやはり匿名を条件に、「まずはアドビのPhotoshopクリエーター能力試験に全力を集中したい」と説明し、SKT受験に慎重な姿勢を示している。

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