おいしいコーヒー、「時計回り」が条件

 ロシア科学アカデミーのモスクワ物理学研究所が行った調査で、手動ミルを使ってコーヒーをいれる場合、ハンドルを時計方向に回転するほうが、反時計方向よりも香り・味とも優れているとの結果が出た。長年、コーヒー党素粒子物理学者の間で繰り広げられてきた回転論争に一石を投じそうだ。

 この調査では1281人の被験者に時計回り、反時計回りで豆を挽いたコーヒーを目隠しして飲ませ、どちらが好きかを尋ねた。時計回りを選んだ人は28%、反時計周りは19%、よくわからないが53%だった。同研究所のウラジミール・プリコフ所長は「素粒子間ではたらく弱い相互作用は左右非対称であるため、回転方向によってコーヒーの味が微妙に変化することは、理論的には1960年代から予言されていた」と説明する。

 コーヒーの粉をセットしたドリッパーにお湯を注ぐさいの方向はどちらがいいかについても調査が行われた。その結果は時計回りが18%、反時計回りが12%、よくわからないが70%。ここでも時計回りに軍配が上がったかたちだ。

 コーヒーは通常の方法で飲むほうが美味しいと答えた人が24%だったのに対し、逆立ちしながらストローで吸い上げるほうが好きと答えた人は36%に達した。「立ってコーヒーを飲むと、コリオリの力が働いてコーヒーが反時計回りに渦を巻きながら食道を流れ落ちていくため、わずかながら雑味が交じる」との通説が、初めて科学的に裏付けられた。

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