相撲協会、「品格番付」を発表

 日本相撲協会が初めての「品格番付」を発表した。朝青龍が最高位の横綱まで昇進したものの、品格面で数々の問題を指摘され、結局は20代での引退を余儀なくされたことを重くみて、協会として品格重視の姿勢を打ち出した。

 品格番付は一般人を選抜するかたちで編成され、実力をもとに力士を順位づける従来の番付と並行して、年に6回発表される。認定基準は学識経験者や元横綱審議委員などの意見を取り入れてまとめられた。「むやみにガッツポーズしない」「清涼飲料水のCMに出てはしゃいだりしない」「髪の毛を引っ張らない」「カメラマンに『死ねコノヤロー』と叫んだりしない」「ボクシングの世界タイトルマッチで勝者を肩車しない」といった内容は、いずれも「品格序の口」の認定基準として採用された。

 初の品格横綱に推挙されたのは、約40年にわたり教師を勤め、5年前に定年退職した柴田圭吾さん(滋賀県大津市)。民生委員を務めるかたわら、琵琶湖をきれいにする市民の会の代表として月1回のゴミ拾い活動を欠かさない。自宅で協会の使者から推挙について知らされた柴田さんは「身に余る光栄ですが、他にもっと立派な方がおられます。今回はご辞退申し上げたい」と応え、品格横綱に求められる条件の一つである謙虚さを早速アピールしていた。

 協会では今夏にも全国から品格力士を集めて初の品格場所を開催する方針。品格力士と大相撲力士から上位4人ずつを選抜して年末にも「クライマックスシリーズ」を開催し、力士に求められるのは実力なのか品格なのかという長年の論争に終止符を打つ考えだ。

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