トヨタ、リコール車種を拡大

 トヨタ自動車が新型プリウスなどのハイブリッド車に続いて、ダイナをリコールすると発表した。車体前面のデザインが「見苦しい」との批判が内外で強まっていることに対応したもの。明日から全国のトヨタ系列販売店で無償修理を行い、フロントグリルとランプを交換する。

 ダンプ、トラック、バンの3車種が設定されているダイナの車体前面は、両端でランプがつり上がっているように見えることから「気性が荒そうでこわい」などのクレームがトヨタに寄せられていた。これまでトヨタでは「感覚の問題であり、安全に影響はない」としてリコールに応じてこなかったが、プリウスをめぐる騒動のあおりで「向かいの工場がダイナを購入してから、うちの子が悪夢にうなされるようになった」といった苦情がマスコミで連日報道されるようになり、トヨタの消極的な対応に批判が集まっていた。

 トヨタ関係者はリコールに乗り出すことでダイナの外観への不安は一掃されると期待しているが、他のトヨタ車についても「カローラルミオンはいくらなんでも角張りすぎ」「クラウンのリアは先代に比べ品がなくなった」「iQはカメムシみたいで気持ち悪い」といった批判が強まっており、これらの車種についてもリコールに踏み切れば、トヨタの負担するコストは大幅に増加することになる。

 なお、マークXの宣伝に以前使用された「男の真ん中でいたいじゃないか」とのコピーについて、トヨタが主要な顧客層に想定していた中年男性からも「恥ずかしすぎる。回収すべき」との声が上がっている。技術的な理由でリコールはできないとの立場をとってきたトヨタだが、世論の動向次第では再考を迫られそうだ。

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