3億円の用途めぐり口論、夫に跳び蹴り

 警視庁墨田署は11日深夜、墨田区東墨田3丁目のアルバイト、谷中寛子容疑者(39)を傷害の容疑で逮捕した。宝くじの賞金の使い道をめぐる口論から、夫の顔面に跳び蹴りして全治1ヶ月のけがを負わせた疑い。取り調べに対し、谷中容疑者は犯行を認めているという。

 この日、谷中容疑者は夜12時ごろまでテレビを見たあと就寝しようとしたが寝れず、すでに眠っていた夫にドリームジャンボ宝くじの1等賞金3億円の使い道について問いかけた。背を向けたまま「家のローンを返済して、子供の教育資金を確保して、自転車を買い換えたら、残りは将来に備えて貯金しておく」と答えた夫を途中でさえぎり、「そんなんじゃなんのための宝くじかわからない。ポルシェがほしい。ルイ・ヴィトンもほしい。フランス料理も毎日食べたい」と叫んだ。

 夫は眠い目をこすりながら「無駄遣いすればあっという間になくなってしまい、当選前よりも逆に不幸せになってしまう。仕事も住居も生活スタイルもそれまでとは大きく変えず、着実に生きていくべきだ」と諭したが、妻は自説を曲げないどころか、かねてから取りそろえていた高級マンションのパンフレットを布団の上に並べて、品定めを始めた。

 妻の態度にあきれた夫が「そうやっておまえが買いたいと思ったものをすぐに買ってしまうから、おれがこんなに働いたってうちはほとんど預金がないんだ」と叱責すると、激高した谷中容疑者は夫の制止を無視して5メートルほど後退し、助走をつけて夫の顔面に跳び蹴りした。

 谷中容疑者はその直後、近所の人からの通報を受け現場に急行した警官に逮捕された。夫は救急車で病院に運ばれたが、顔面骨折で1ヶ月の重傷。命に別状はないという。

 谷中容疑者は警察の調べに対し、「3億円という金額が大きすぎて頭に血が上ってしまった。夫には本当に申し訳ないことをした。1日も早く保釈してもらって夫を見舞い、帰宅途中で宝くじ売場に行きドリームジャンボを購入したい。ああ、それにしても3億円が当たったらどうすればいいと思う?」と落ち着かない様子で尋ねている。

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