横綱白鵬の独走、相撲協会の「怠慢」が原因?

 週刊現代(講談社)が、大相撲における横綱・白鵬の独走は八百長激減を放置していることに原因があると、日本相撲協会の「怠慢」を糾弾している。相撲協会関係者は法的措置も辞さないとの構えを見せており、角界対週刊誌の「場外対決」が再びヒートアップする様相を見せている。

 東京の国技館で開催された大相撲初場所では、白鵬が千秋楽を待たずに6場所連続優勝を決めた。大鵬と並ぶ歴代2位タイの記録だが、白鵬と大関以下の力士の歴然とした力の差のために、ファンの足は大相撲から遠のく一方。社会の注目はどの大関が白鵬の賜杯獲得を阻止するかではなく、どの力士が白鵬の全勝優勝を阻止できるかに移っている。

 問題の記事が掲載されたのは、週刊現代の1月28日付け最新号。「かつては勝ち星の貸し借りや売買が行われ、力士間の実力を平坦化する役割を果たしていた。毎場所のように優勝力士が交代し、ファンを飽きさせなかった」との角界OBの証言を紹介するとともに、「いまでは貸し借り、売買ともに行われず、実力差がそのまま星勘定に反映される。そんな現状を座視している相撲協会は、怠慢と批判されても仕方がない」と報じた。

 この記事は、千秋楽を迎えた時点で7勝7敗の力士が、その場所最後の取り組みで白星を挙げて勝ち越す確率が50.0000%であることも指摘。統計的に見ても相撲協会が八百長を奨励していないことは明らかであり、このままでは角界全体が危機的な状況に陥ると警告している。

 週刊現代の報道について日本相撲協会は顧問弁護士を通じて「怠慢との批判は的はずれであり厳正に抗議したいが、八百長はしていないという当協会の長年の主張が今回の報道によって裏付けられたと考えている」とのコメントを発表した。相撲協会では近く、八百長報道をめぐる賠償金の払い戻しを速やかに受け入れるよう求める訴訟を、週刊現代編集部とライターを相手に起こす方針だ。

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