俳句短歌団体が声明「字余りは安全」

 日本俳句団体連合会と日本短歌団体連絡協議会は連名で、字余りの俳句、短歌はいずれも物理的に不安定ではなく、放射線を出さないとの声明を発表した。海外の俳句・短歌ファンに広がった不安を解消したいとしている。

 俳句は5・7・5音、短歌は5・7・5・7・7音で詠むのが基本的なルール。これらの音の数を超過した「字余り」も許容されているが、海外のマスメディアの一部は「字余りの俳句や短歌は物理的に不安定で、放射線を出しながら5・7・5音または5・7・5・7・7音へと集約していく」とセンセーショナルに報道して不安を煽っている。

 一連の報道を受けて、日本から輸入された句集や歌集への検閲を強化した国もあり、字余りの作品が税関で黒く塗りつぶされたケースも。日本の工業製品や食品に対する安全検査強化の動きが、日本発の文化にも広がったかたちだ。

 日本短歌団体連絡協議会は、万葉集に収められた字余りの作品が、1200年以上が経過した現在でも31音に集約していないことを根拠に、短歌の安全性をアピールしている。一部の海外マスメディアは種田山頭火と尾崎放哉が身を持ち崩したことを取り上げて「自由律俳句は特に危険」と報道しているが、日本俳句団体連合会は、飲酒や自堕落な生活に比べれば自由律の健康被害は無視できるほどに小さいと主張するなど、風評被害の防止に躍起になっている。

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