羽根のない風力発電所を建設

 資源エネルギー庁が、英国の家電メーカー、ダイソンから技術を導入して新型の風力発電所を大量に建設すれば、国内の原子力発電所を代替できるとの報告書をまとめた。原発のあり方やエネルギー政策をめぐる論議に一石を投じそうだ。

 同庁が注目するのは、ダイソンが09年に発売した「羽根のない扇風機」の技術と基本構造をそのまま受け継いだ新型風力発電所。リング内部を通る風の運動エネルギーを活用して発電機を動かすしくみだ。従来の風力発電所では巨大な羽根が発電機を回すが、風が弱いと羽根が止まり、発電できなくなる欠点があった。資源エネルギー庁の関係者は「羽根がなければ無風でも止まらず、安定した電力供給ができるはず」と予測する。

 このほか従来型の風力発電所では、狭い敷地内に密集させると風下側で発電力が落ちることも問題になっていた。理論上、羽根がなければ風が弱まっても影響がないため、狭い敷地のなかで発電力の落ちない唯一の風力発電所が設置できる。

 原発代替のため新型発電所が大量に建設されれば、ダイソンは巨額のライセンス料を取得するとみられる。資源エネルギー庁の内部では、ダイソンがチリやゴミだけでなく、同庁OBの天下りも大量に吸引してくれるはずとの期待が高まっている模様だ。

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