大相撲 全員が黒星

連日熱戦が続いている大相撲九州場所だが、七日目は序ノ口から横綱に至るまで、東西の力士全員が黒星を喫した。勝利した力士が一人もいないのは、一九五八年の年間六場所制移行以来初めて。

日本相撲協会によれば、相撲の歴史は古事記の神様の力比べの時代にまで遡るが、力士全員が負けという事態は古文書にも記録がないという。相撲はプロレスと違い、取組中に土俵から出ることが禁じられているため、「両者リングアウト引き分け」に相当するルールもない。

歴史的なできごとの原因になったのは、福岡国際センターの電光掲示板の故障。同センターの係員が、七日目の朝、勝った力士を示す電光掲示板のランプがつかないのを発見した。前日に電光掲示板そばの鉄柱で、若手力士が「テッポウ」したのが原因だとみられている。

応急修理が難航したため、相撲協会では電光掲示板なしで七日目の取組を予定通り進めた。土俵上ではいつものように行司が力士の勝敗を決めたが、相撲協会の内規によれば、公式な勝敗記録は電光掲示板の表示を基準にすることになっている。結局、電光掲示板は七日目最後の取組が終了するまで直らなかったため、この日は全員が負けとなった。

今場所では六日目、武蔵丸に土がつき、全勝が消えた。十三日目(11月25日)までに電光掲示板が直らなければ、力士全員が負け越しという、村山内閣誕生にも匹敵する異常事態が発生することになる。

相撲協会は修理に全力を挙げているが、最悪のケースに備え、両横綱の早期休場などの対応策を検討しはじめた。このほか、経済的な損失を受ける力士たちを救済するため、「全員白星デー」を設ける案も浮上している。

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