ツイッターもカラ改行に公式対応、競争さらに激化

 ショートブログサービスのツイッター(twitter)が、13日からカラ改行に公式対応した。日本国内のブログやメールで多用されている表現方法を取り入れることで、さらに多くのユーザーを取り込むのが狙いだ。

 明治期に段落の概念が欧米から取り入れて以来、日本語の文章でも改行が意味や場面の区切りを表すために用いられてきた。用法が変わったのは、NTTドコモがi-modeを導入した1999年ごろ。当初は文章と文章の間で句点の代わりに改行記号が挿入されるだけだったが、やがて読点と同様の頻度でカラ改行を挟み込む表現方法が、10代、20代の若者の間で一般的となった。カラ改行で「間」を表現できることが、急速な広まりの理由とみられる。

 この結果、2000年ごろの携帯メールと2010年の携帯メールを比較すれば、同じ意味内容を表現するのに、縦方向の長さが5倍に伸びたと言われている。1999年には日本のメールで最も多く使われている文字は「の」だったが、2003年には改行記号がこれを上回った。

 カラ改行の受け入れに唯一、抵抗していたのが、アメリカで2006年にサービスを開始したツイッター。ひとつの発言あたりの長さが140文字に制限されており、段落の概念もないため。日本人の若者は、アメーバ・ブログやmixiなど、カラ改行が存分に使えるサービスからの移転に消極的だった。一部のハッカーは「JIS第2水準の漢字を一律にカラ改行に読み替えるクライアント」を制作し、無料配布を始めたものの、JIS第2水準の漢字入力がほとんど知られていなかったために、普及には至らなかった。

 そして今回、米ツイッター本社では、日本人の若者の取り込みに弾みをつけたいとして、日本市場に限って一つの発言の中に複数の改行を入力できるシステムを導入した。多くの新規ユーザーは

まじ
 
 

読み
 
 

やすい

と発言するなど、新システムを評価しており、ツイッター社の狙いは見事当たったように見える。

 一方で、アメーバ・ブログやmixiはユーザーの流出に危機感を強めている。両社とも、従来は事実上無制限となっていた1発言あたりの文字数を「改行のみ無制限、ほかは140字まで」と変更することで巻き返しを図る考え。3社の間で希薄化競争が激しさを増しそうだ。

カテゴリー: IT パーマリンク