ダルのMLB移籍、「身内」に思わぬライバル

 北海道日本ハムファイターズのダルビッシュがこのオフ、ポスティングシステムを使ってメジャーリーグに移籍する可能性が注目を集めているが、「身内」に思わぬ競合相手が潜んでいたことが明らかになった。今季自己最多の18勝を上げた本格派右腕ではなく、日本ハムから別の「エース」が選ばれるのではないかとの観測が強まっている。

 大リーグ随一の「金持ち球団」として知られるヤンキースの共同オーナー、スタインブレナー氏は最近、「入札金に3000万ドル、年俸に5000万ドル、合計8000万ドル(日本円で61億5000万円)を用意するのはそれほど難しくない」とダルビッシュ獲得に自信を見せると同時に、「同じ金額を投じて日本ハムからシャウエッセン約1億4760万本を購入することも検討している」と明らかにした。

 今年の夏に日本を視察したヤンキースのスカウトは、ダルビッシュについての詳細な報告畫だけでなく、おみやげとして持ち帰ったシャウエッセンも提出。ヤンキースの関係者によれば、これを茹でてマスタードソースと一緒に食べたスタインブレナー氏が、俄然シャウエッセン獲得に乗り気になったという。

 アメリカ人にとっては球場の観客席でホットドッグを食べながら地元チームを応援することが、日本人の花見に匹敵する国民的な娯楽。しかしアメリカのソーセージは味も香りも日本製品に遠く及ばないとされ、本格あらびきウィンナーを約1億4760万本獲得できれば、興行面の効果はダルビッシュ以上に大きい。

 ヤンキースには、当時のレートで30億円を投じてポスティング制度で阪神から獲得した井川慶が十分に活躍しなかった苦い経験がある。「工業製品のウィンナーと異なり、生身のピッチャーは内実がよくわからない。旨みとコクたっぷりのポーク100%だと思って買ってみたら、魚肉が混じっていたということになりかねない」(編成担当者)といった不安も、シャウエッセンへの期待感が膨らむ一因となっているようだ。

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