ついに見つけた「もうひとりの自分」

 鳥取大学医学部の研究者チームが、「もうひとりの自分」が潜んでいる大脳の部位の特定に初めて成功した。世界中のスポーツ指導者やカウンセラーが探し求めていた内なる自分が、ようやく見つかった。

 鳥取大医学部脳外科講座の杉村涼介教授を中心とする研究者チームは、学内のサッカーサークルと県内の強豪高校生チームの練習試合を開催。開始直後当初は必死で食らいついていたサークル側が、1点また1点と失点し、「俺たちは所詮お遊びサークル。真剣な練習を続けているエリートになんてかなわないんだ」という内なる声に負けて心が折れ、立て続けに6本のシュートを決められた直後、ピッチ横に並べた11台のMRIで脳の活動状況を測定した。サークルの選手全員の脳で、「ウェルニッケ野」の後頭部に近い部分が著しく活性化しており、自分に勝った「もうひとりの自分」の祝勝会現象が確認できたという。

 これまでスポーツや受験勉強など幅広い分野で、「真の敵はもうひとりの自分」「克服すべきは自分のなかにある甘えや油断」といった精神論が語られてきたが、その「もうひとりの自分」がどこにいるのかは謎のままだった。今回の部位特定を受け、スポーツ指導者や予備校講師の間では克己のための方法論確立への期待が高まっている。

 自己啓発セミナー講師の飯野内三奈さんは「内なる誘惑に負けてしまう心の弱い人は、相対的に『もうひとりの自分』の心のほうが強い」と指摘、今後はこの「もうひとりの自分」に目標を絞ったセミナー、通信資格講座などの新商品開発に弾みがつくと予測する。このほか旅行業界では、ニーズ激減が確実な自分探しの傷心旅行に代えて、「ひとりで出かけるふたり旅」の提案が活発化しそうだ。

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