「南極大陸」打ち切り? どうなるタロとジロ

 TBSが「開局60周年記念ドラマ」と位置づける木村拓哉主演のドラマ「南極大陸」が、予想外の低視聴率にあえいでいる。このままでは打ち切りも避けられないとの声もささやかれはじめた。

 「南極大陸」の視聴率は初回こそ20%を突破したものの、その後ジリジリと下がり続け、現在は13%台まで落ち込んでいる。キムタク主演ドラマの打ち切りはありえないと静観を決め込んでいた局の幹部も、名誉ある撤退を検討しはじめた。

 有力な選択肢は途中での打ち切りだが、ドラマの中では現在タロ、ジロを含む15頭のカラフト犬が昭和基地に取り残されている状態。運良く首輪が抜けて自由に走り回れるようになったとしても、ドラマが終了すれば、次の南極観測隊が日本からやって来るのは不可能で、タロとジロは帰国の道を閉ざされる。TBSに対する国民的な批判が、実際にタロとジロを置き去りにした昭和31年の南極観測隊に対する批判以上に厳しいものになることは確実だ。

 ドラマに詳しい放送評論家の朝山寛氏は「犬を見殺しにはできない。かといってこのまま放送を続けたのではTBSがもたない。脚本を大幅に手直ししてアクション色を強め、キムタクをリーダーとする決死隊をブリザード吹きすさぶ南極に送り込み、タロとジロを早期に救出するしか道はないのではないか」との見方を示す。

 「南極大陸」については放送開始前から、感動的なストーリーではあるものの、誰もが結末を知っており、視聴者の緊張感はいまひとつと指摘する声が出ていた。いまやタロとジロの生命だけでなく、ドラマの存続そのものが予断を許さない状態だが、あるスタッフは「これで緊張感が一気に高まり、視聴率も上昇に転じるはず」と語るなど、なおも強気を崩していない。

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