CERNが世紀の紛失? 既知の素粒子が行方不明に

 ジュネーブ郊外の欧州合同原子核研究機関(CERN)が13日に緊急記者会見を開く。現代物理学の基礎となる標準理論の重要なカギとなるヒッグス粒子がついに発見されたとの期待が高まっているが、一方でCERNが過去に発見した素粒子が行方不明になっていることも明らかになり、学界は強い衝撃を受けている。

 複数の研究者の証言によれば、CERNは1983年に発見された素粒子、Zボソンの行方を数ヶ月前から把握できていない。理論上、存在は間違いないとされるが、加速器で再実験を繰り返しても、Zボソンがあることを明確に示すデータは得られなかったという。83年当時の実験方法を示した詳細な資料はもう処分されており、再発見は容易ではないとみられる。

 CERNでは急きょ対策班を設置し、再発見に向けた準備に着手するとともに、他に行方不明となっている素粒子がないかどうかの確認に乗り出した。Zボソンのほかにも行方不明の素粒子があれば、現代物理学の理論的枠組みと、CERNの棚卸し体制が根本から見直しを迫られるのは確実だ。

 一部の研究者は、Zボソンは行方不明になったのではなく、何者によって盗み出されたとの見方を示す。CERNには「13日の深夜12時、世界で唯一のヒッグス粒子を奪いに参上します」との犯行予告も寄せられており、40年間探し続けた素粒子をすぐ奪われたのではかなわないと、CERNのあるジュネーブでは早くも厳戒態勢が敷かれている。

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