マカオ商工会議所会長、「大王製紙は失敗例」

 マカオ商工会議所のドゥ・シェンバー会長は9日、大王製紙の前会長がマカオのカジノでのギャンブルに投じるため、連結子会社やファミリー企業から約90億円を不正に集めた疑いで逮捕された問題について記者会見を開き、「大王製紙は失敗例。大半のマカオ企業はギャンブルで健全に運営されている」と語った。

 ドゥ会長によれば、マカオの企業ランキング上位100社のうち、ギャンブル収入が売上高の9割以上を占めているのは57社。5割以上は89社と、カジノへの依存体質は鮮明だ。ドゥ会長の経営する「聖覇国際公司」は造花作りの内職で創業したが、ルーレットであたりを繰り返して、地上36階建ての本社ビルをもつ大手企業に成長した。

 中国本土からの資金流入も拡大しており、マカオ経済研究所によれば、中国の経済成長率のうち2.4%はマカオのサイコロやトランプ、ルーレット、スロットマシンによって生みだされているという。

 マカオ財界の有力者によれば、会社資金を経営者の判断でカジノに投じている日本企業は大王製紙以外にもあり、有能な社長として尊敬される人のなかには、本業の経営能力は三流以下、ギャンブラーとしての才能は一級の人が少なくない。この有力者は「カジノで大勝したことを隠すために本業で虚偽の儲けを計上し、利益を逆飛ばしする行為も水面下で広く行われているようだ」と指摘する。

 ドゥ会長は、大王製紙を急成長させた前会長の父がギャンブラーだったかどうかについては、コメントを拒否している。

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