動詞「違う」が形容詞「違い」に転換

日本語の動詞「違う」は16日、文部科学省国語審議会の動詞部会に廃業届を、形容詞部会に開業届を提出した。外来語に動詞や形容詞の用法が加わることはあるが、使用頻度の高い動詞が自ら品詞を転換するのは異例。他の言葉が追随するかどうかが注目される。

「違う」は伝統的に五段動詞として用いられてきたが、平成期に生まれた若年層の間では「違かった」「違くて」など形容詞的に活用される場面が増えている。しかし公式な品詞は動詞のまま。この影響で携帯電話のメールで「違くて」を入力しようとしてもすんなりは表示されず、一部の若年層の書き言葉では「違う」離れも起きていた。形容詞に転換すれば若年層への浸透が進むはずと、「違い」サイドは期待する。

一方で今回の品詞転換に厳しい見方を示す関係者も少なくない。「『違う』が形容詞的に用いられるのは『違くない』や『違くて』程度。『違い。』と言い切る形式や『違かろう』など他の活用形についてはまだまだ普及が進んでいないのが実情だ」と、ある頻出形容詞は指摘する。

一方で、果敢な挑戦に熱い視線を送る言葉も。「品詞が変わればいろいろと苦労はあるだろうが、がんばってほしい。『違う』から『違い』への転身が成功するなら、私も動詞か接続詞に変身してもう一花咲かせたい」と、英語の副詞から日本語の形容詞に転身した異色の経歴をもつ「ナウい」は語る。

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