奈良地検、大化の改新立件へ

 殺人罪などの凶悪犯罪について、近く時効が廃止される見通しになったことを受け、奈良地検は大化の改新で蘇我入鹿らを殺害した中大兄皇子や中臣鎌子を、被疑者死亡のまま殺人罪で立件する方針を固めた。改正刑法が施行されるのを待って起訴に踏み切る見通しだ。

 大化の改新は西暦645年に起きた政変で、それまで権勢を誇っていた蘇我一族が滅ぼされた。事件後に実権を握った中大兄皇子らが検察当局に対して指揮権を発動したことから、事件発生から1364年が経過した現在に至るまで、犯人の逮捕や起訴には至っていない。

 奈良地検では各地に残る伝承から、中大兄皇子らが蘇我入鹿を殺害するさい、高温高圧の水蒸気で吹き飛ばすという残虐な手口使ったことを重くみて訴追を検討してきたが、これまでは時効規定の存在が障害になっていた。

 法律学者の多くは奈良地検の動きに批判的だが、奈良地裁は7世紀の刑事訴訟規定を参考に、濡れた衣類の乾き具合から無罪か有罪かを判断する司法手続きを現代に復活させたうえで、起訴状を受理したいと説明している。

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