理想の上司、現実と大きなずれ

 明治安田生命が今春入社予定の学生約1000人を対象に「理想の上司」を尋ねるアンケート調査を行った。男性部門ではイチロー(シアトル・マリナーズ)が1位に選ばれたが、理想にぴったりの上司は見つかりそうもない。

 明治安田生命では今回初めて、これらの学生を迎えることになる就職先で、実際にはどんなタイプの上司が新入社員の配属を待っているのかについても調査を行った。その結果明らかになった「最も現実的な男性上司」は、1位が平泉成、2位が角野卓造、3位が左とん平。イチロータイプの上司は一人もいなかったという。

 ある中小企業の経営者は「われわれもイチロー君を管理職として迎えて若者の期待に応えたいが、1700万ドルの年俸を負担すれば500年分の利益がふっとんでしまう」と嘆く。

 上司の理想と実態は年々拡大する傾向にある。一部の新入社員が職場に適応できないまますぐに退職してしまうのも、「理想の上司」のアンケートに答えたりその結果を新聞で読んだりして、独りよがりのイメージ膨らませてしまうためではないかとの見方が広がりはじめている。

 明治安田生命は来年度から職場の実態を反映して、設問を「上司を選べるなら平泉成、角野卓造、左とん平のうち誰がいいですか」に変更する方向で検討に入った模様だ。

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