お掃除ロボット規制、鳥取県が検討

 家庭から脱走したお掃除ロボットが鳥取砂丘で相次いで捕獲されたことを重く見て、鳥取県はお掃除ロボット(自走式掃除機)の販売を規制する条例を制定する方針を固めた。砂丘がすっかり吸い取られてしまう前に、許可制を導入するなどして悪影響を最小限に抑えたい考えだ。

 鳥取砂丘では3年ほど前から、砂を吸い込みながら前進しているお掃除ロボットが捕獲されるようになり、その数は07年の23台から08年には125台へと急増した。お掃除ロボットの使用中に室内がほこりっぽくなることを嫌い、ドアを開いたまま作動させるユーザーがいること、ロボット自体に砂ぼこりが多い場所を探知する機能が搭載されていることが影響しているとみられる。

 鳥取砂丘は県を代表する観光スポットで、砂丘の縮小は付近のホテルやバス会社、タクシー会社にとっては死活問題だ。砂漠のすぐ前でみやげ物店を営む高橋清治さんは「吸引力が落ちない唯一の掃除機がイギリスから上陸したときにも心配したが、お掃除ロボットは電源コードがないため、被害はさらに深刻」と話す。

 今月中旬には地元商工会の有志がボランティアとともに「野良お掃除ロボット駆除作戦」に乗り出す予定。一部の心無いユーザーの行いに心を痛めた良心的なユーザーからは「うちのお掃除ロボットが吸い集めたものです。どうかお使いください」と、全国各地の砂ぼこりが郵送されてきているが、鳥取県では対応に苦慮している。

 捕獲されたお掃除ロボットは持ち主に返還されているが、ゴビ砂漠の拡大阻止に取り組む中国政府からの要請を受け、所有者が不明なものについては中国への無償供与も検討されている。

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