温暖化の影響、角界でも深刻

 日本相撲協会の付設研究機関、心技体科学研究センターが、地球温暖化が角界に与える影響について予測をまとめた。相撲の姿が根本から変わる恐れもあり、国内で温暖化への関心が高まる契機になりそうだ。

 同センターでは超高速計算ができる並列コンピュータ、「両国シミュレーター」を開発。最新データから世界の平均温度が1℃、5℃、10℃上昇したと想定して、角界への影響を予測した。

 気候の変動をもっとも敏感に反映しそうなのは、まわしの幅。現在のまわしの幅は10センチ強だが、この状態でも股間に熱がこもって不快との声があることから、0.5℃の気温上昇で30%の幅削減を迫られそう。3℃気温が上昇すれば、まわしの幅は1.2センチ程度まで縮小するとみられている。幅を現在のまま保ったまま、材質を青銅や陶器に変更して納涼感を高める方向に進むと予測するむきもある。

 力士の呼吸は、気温上昇とともに速くなる。3℃以上の上昇で、取り組みの内容にかかわらず花道を引き上げたあとの力士は息があがった状態となる。このためテレビの相撲中継の勝利者インタビューはアナウンサーとの会話が事実上不可能となり、勝利が予測される力士への取り組み前のインタビューに変更される公算が大きい。「横綱の胸を借りるつもりで何も考えないでぶつかったことが金星につながった、と言えるようにがんばる」といった発言が予測される。

 発汗量の激増は必至。気温が5℃上昇すれば、横綱の土俵入りのさいに脇を固める太刀持ちと露払いは、うちわ持ちと汗ぬぐいに変更されるとみられる。力士の体からしたたり落ちる汗で土俵が液状化する事態も懸念されることから、日本相撲協会では「ガタリンピック」の開催される有明湾に指導普及部長を派遣して、温暖化時代の新たな相撲の姿を模索する考えだ。

 一方、一部の部屋はさらなる猛暑の到来に備えてごまだれ風味の「冷やしチャンコ」を開発。試食した若手力士を中心に人気を集めており、角界の一部では10℃温暖化待望論がじわじわと広がりつつあるのが実情だ。

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