新婚さんいらっしゃい、世界最長記録に認定

 人気落語家で、テレビ番組「新婚さんいらっしゃい」の司会を35年間にわたり続けている桂三枝さんが、ギネスブックに「世界で最も長い期間、同じ動作でズッコケ続けたコメディアン」として認定されることになった。ギネスブック編集部から知らせを聞いた三枝さんは。「転がる椅子に苔はむさない。これからもどんどんズッコケたいですね」と話している。

 「新婚さん」では、新婚夫婦のユーモラスなトークに、三枝さんが椅子ごと転がって反応するのが「お約束」となっている。お笑い評論家の間では、三枝さんのこのズッコケはタイミング、角度、キレともに絶妙であり、これを超えるものは永遠に出ないだろうという見方が定着している。アテネ五輪で3連覇を成し遂げた柔道の野村忠宏選手が、ズッコケシーンだけを集めたビデオを毎日見てイメージトレーニングを重ね、背負い投げの技を磨いたのは有名な話だ。

 「座ったまま転がる三枝さんの動きは足腰の弱ったお年寄りの体力づくりに最適」と語るのは、兵庫県立体育大学の盛永喜義教授だ。盛永さんが「三枝レプリカ」と名付けた椅子50個を大型トラックの荷台に積み訪れた県内のとある公民館。集会室の中央に置かれた大型テレビのなかで三枝さんが椅子ごとスッコケると、ほぼ同時に50人のおじいさん、おばあさんが同じ方向に足を向けてひっくり返った。

 しかし、現在も更新中の最長記録が、近く止まってしまうとの見方もある。転がりすぎるのは地震のときに危険と考えた経済産業省が、三枝さんの椅子についても平成21年までに耐震強度基準を導入する方針を明らかにしたためだ。番組を制作している朝日放送では、三枝さんを椅子ごと固定し、アシスタントの山瀬まみさん、新婚夫婦、会場のリサイタルホールごと転がすことを検討している模様だ。

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