村上ファンド、国技にも触手

 村上世彰氏の率いる投資ファンド(通称・村上ファンド)が、日本相撲協会の年寄株、105株のうち約39.77%にあたる42株を取得していたことがわかった。村上氏が今後、東京証券取引所での年寄株上場を主張する可能性もあり、親方衆は対応に苦慮している。

 村上ファンドが年寄株所有数で出羽一門、二所一門などを上回り、筆頭年寄株主になったのは確実。理事長改選時には村上氏が理事長ポストを手に入れられる状況だが、村上ファンドの関係者は、純粋な投資が目的であり、協会の運営に口出ししたり行司の軍配に物言いをつけたりするつもりはないとしている。

 北の湖理事長をはじめとする協会幹部は、村上氏側と交渉の場を設けて接点を探る構えだが、交渉が決裂すれば村上ファンドの所有する年寄株がK-1や新日本プロレスなど外部の格闘技団体に転売されるとの観測もある。また、村上氏が大手投資銀行のHSBCを通じて、米プロレス大手のWWEに対し年寄株の転売を打診しているとの情報もあり、さじき席では今後の交渉の行方によっては力士の国際化に続いて角界資本の国際化が一気に進展するとの見方が広がっている。

 向正面の武蔵川親方(元横綱三重ノ海)が注目するのは、ほかの村上ファンド系企業との提携の可能性だ。「たとえば大阪府立体育館まで線路が敷かれ、3月場所の土俵に阪神電鉄の通勤電車が上がれば、横綱大関陣を蹴散らして電車道を突き進むのは確実でしょうね」

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