ヒトクローン胚作り、条件付きで認める

 総合生命科学技術会議の生命倫理専門調査会は13日にまとめた最終報告書のなかで、ヒトのクローン胚作りを条件付きで認めた。これにより日本もヒトクローン胚を用いた基礎研究や治療に向けて一歩踏み出すことになる。

 報告書はクローン人間の誕生につながる研究目的、営利目的のクローン胚作りを、生命倫理の観点から妥当性に疑問が残るとして今後も禁止するよう強く求める一方で、個人として楽しむ場合に限って解禁するべきと結論づけている。テレビ番組を録画して放送終了後に楽しむことは事実上解禁されているのに、人間の胚だけを特別視するのは、法の下の平等の原則からみて不適切というのがその理由だ。

 同じ論理から、将来は研究目的のクローン人間作りが禁止される一方で、個人として楽しむための趣味のクローン人間は解禁される公算が大きい。盆栽やランの栽培などの趣味と同じ気軽さで、精魂込めて「自分」を作る時代が到来しそうだ。

 現時点でクローン胚作りに関する技術が完全に確立したわけではないが、近い将来、一般大衆にも使用可能なキットが開発される可能性もある。爆発的なクローン人間の増殖につながり、普通の生殖を経て生まれる人間の権益が阻害されるとの懸念から、専門家の間では未然に遺伝子にコピーガード情報を盛り込んでおくべきだとの声も出ている。

カテゴリー: 健康 パーマリンク