ジョンソン&ジョンソン 戦地に絆創膏

 米国防総省は28日、医療・清潔用品大手のジョンソン・アンド・ジョンソン(J&J)と、イラク戦争の絆創膏公式サプライヤー契約を結んだと発表した。契約額は12億4000万ドル。これによりJ&Jはイラク領土内で戦うすべての米軍兵に対して独占的に絆創膏を供給することになる。

 国防総省が民間企業と公式サプライヤー契約を結ぶのは、ヒューレット・パッカード(コンピュータ)、コカ・コーラ(清涼飲料)、UPS(航空貨物)に次いで4社目となる。契約額は累計で101億ドルに達した。国防総省では今後、バーベキュー用品、アパレル、ゲームソフトなどの商品についても同様の契約を結び、最終的には1000億ドルと試算されている戦費をすべて民間企業から調達する方針だ。

 広告業界の関係者によれば、世界で15億人が見ているとも言われるイラク戦争の中継やニュース映像は、サッカーのワールドカップやオリンピック以上の「イベント」。26日、米CNNがイラクの夕陽を背景に乾いたのどをガラス瓶入りのコカコーラで癒す米海兵隊員の映像を放送した直後には、世界各国で同じ商品の売り上げが急増した。

 J&Jではイラクでの開戦を想定して、小銃に撃たれた程度の被害なら外科手術しなくても傷を治せる軍事用バンドエイドの開発を続けてきた。28日夜にはバスラ郊外の民兵掃討作戦で被弾した陸軍の歩兵が早速この絆創膏を使用、国防総省のスポークスマンは人的な被害を最小限に抑えたと効果を強調したが、カタールのテレビ局、アル・ジャジーラは現地の医師の話として、きちんと消毒しないと化膿するおそれがあると伝えており、戦況は依然として錯綜している。

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