みずほ銀行でほかにもトラブル

 4月1日に新銀行として発足したばかりのみずほフィナンシャル・グループで、公共料金の引き落としなどをめぐる混乱が続いているが、金融庁の調べで、約3万人の預金者について、電力料金やクレジット代金が稲妻重力落としされていたことがわかった。大手金融機関での稲妻重力落としは国内では前例がなく、関係者はトラブルの長期化を懸念している。

 みずほフィナンシャル・グループの関係者によれば、稲妻重力落としが確認されたのは4日の夜から5日の早朝にかけて。電算センターでせん光とともに轟音が響き、コンピュータのディスク装置が袈裟斬りされた状態で見つかったという。

 富士銀行と第一勧業銀行、日本興業銀行が合併して発足したみずほフィナンシャル・グループでは、2年半前の提携発表からコンピュータ・システムの統合に向け準備してきたが、稲妻重力落としの発生を予測することはできなかった。銀行向けシステムに詳しいコンピュータ・メーカーのソフトウェア技術者は、合併前の3行のシステムに稲妻問題、重力問題、落とし問題が潜んでおり、合併後に一気に顕在化したのではないかとの見方を示している。

 みずほの広報部によれば、システム統合の結果、引き落としの処理中に吊り落とし、送り吊り落とし、素首落としなどが発生する可能性はかねてから指摘されており、国技館教習所と協力して落とし系障害への対応マニュアルが作成された。しかし、稲妻重力落としの発生はまったく想定されておらず、複数の男女行員からなるシステム管理者が声を合わせて「稲妻重力落とし」とコールするのが精一杯だという。

 預金者や企業は稲妻重力落としのリスクに注目しており、市中銀行には「来年4月の普通預金ペイオフ解禁後、稲妻重力落としによる被害は誰が負担するのか」といった問い合わせが相次いでいる。

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