札幌用のカーナビを発売

 株式会社ケンウッドは4日、同社のカーナビゲーションシステム、HDZシリーズに札幌市民限定版を追加したと発表した。希望小売価格は260,000円。月300台の販売を見込む。グローバル化の象徴とされるカーナビが、これを契機にローカル化する可能性もある。

 札幌市民限定版の特色は独自の座標系。通常のカーナビは人工衛星から受信する電波をもとに経度と緯度を計算するが、札幌市民限定版では市の中心部を原点とし、札幌が地球全体に広がっていると想定して位置を割り出す。この座標系では、札幌市南1条西3丁目は「南1条西3丁目」、東京駅は「南8901条西878丁目」、パリのルーブル美術館は「北7898条西78995丁目」となる。

 札幌市の中心部では道路が碁盤の目のように直交しており、住民は道に迷うことがほとんどないが、一歩市の外に出れば複雑な道路網にとまどうことが多いと言われる。このため電機業界には、仮想大札幌技術のカーナビへの応用を求める消費者の声が数多く寄せられていた。

 ケンウッドでは札幌市民限定版のほか、地球上のどこにいても住所表示の末尾に「上ル」「下ル」「東入ル」「西入ル」を追加することが可能になる京都座標系対応機種の開発も行っており、現在米アリゾナ州の砂漠地帯で実験を行っている。魏の国から海路で何日、陸路で何日が必要かを示す倭人伝座標系対応機種も、技術的なめどは立っているという。

 札幌市民限定版について、市の関係者は「札幌が地球全体に広がっているという現実的な仮想に基づくことを、まず評価したい」と話している。一方、米ミルウォーキー市、独ミュウヘン市は警戒感を強めており、近く札幌市に代表を派遣し、よさこい大通り会場の移転は受け入れられないと伝える方針だ。

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