引きこもり男性が南極点到達

 大阪府の無職、阪本和之さん(38)は2日の午後2時(日本時間)、念願の引きこもり状態での南極点到達に成功した。昭和基地出発から48日目。阪本さんの冒険史に、また新たな1頁が書き込まれた。

 阪本さんは1987年、友人とのトラブルが原因で自宅に引きこもったが、93年には引きこもり状態のまま日本を一周。96年にはドーバー海峡横断に成功し、98年には無酸素でのチョモランマ登頂、昨年冬には北極点到達を成し遂げている。

 引きこもり状態での南極点到達については、4回にわたり徒歩で南極大陸を横断した経験をもつイギリス人冒険家のヘンリー・マクマホンさんが97年に挑戦しているが、出発してからわずか7日目に外に出て深呼吸してしまい、あえなく失敗している。今回の阪本さんの挑戦についても、悲観的な見方をする関係者が多かった。

 阪本さんはこれまでの冒険と同様、マスコミの直接取材を拒否しているが、「辛かったけれど、どうにか南極点まで来ることができた。次は太平洋横断に挑戦したい」とのメッセージを、4800キロメートルにわたって木造モルタル2階建ての家を引っ張った母親の喜子さん(61)が代読した。

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