インド、成人映画を部分開放へ

 インド政府は十月から、これまで厳しく制限していた成人映画の輸入を部分的に開放する。ヒンズー教、イスラム教などの宗教団体からは開放に強く反対する声が上がっているが、インド政府では、二〇一〇年には十二億を突破する勢いの人口を抑制するためには、海外から新たな「文化」を持ち込む必要があると強調、国民の理解を求めている。WHO(世界保健機関)では、輸入に必要な費用の一部を補助する方針だ。

 インド国内での公開が可能になる成人映画は、▽同性愛、▽電動工具を使った行為、▽染色体の数が人間と違う動植物との行為など、題材が受精の可能性を伴わないものに限られる。これまでオーソドックスな方法が大部分を占めていたインド国民の性生活を多様化することで、性行為が子どもの誕生につながる確率を低くするのが狙い。

 これに合わせ、インド同性愛者同盟では近く同性愛者版「カーマスートラ」を編さんする予定。農村や山間部では同性愛の正しい方法に関する説明会を開き、人口抑制に協力することにしている。

 注目されるのは、インドに数億頭いるといわれる牛が今後どのように利用されるか。国民の大部分を占めるヒンズー教徒は牛を神聖視しており、利用は難しいとの指摘もあるが、WHOの関係者は、啓蒙活動で伝統を打破することは充分に可能との楽観的な見方を示している。

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