富士重工疑惑 制服組、背広組に圧力

受託収賄容疑で逮捕された中島洋次郎衆議院議員が、防衛庁の政務次官を務めていた1996年夏、富士重工業からわいろを受け取ったうえ、防衛庁技術研究本部の自衛官幹部(制服組)、装備局の事務官幹部(背広組)に「富士重工をよろしく」と頼み込んでいたことが明らかになった。

当時、富士重工業では海難救助艇の尾翼などの受注をめざしていた。中島容疑者は防衛庁幹部だけでなく、試作機の性能測定を行う白衣組、救助艇の整備を担当するツナギ組にも声をかけていた。基地付設の食堂で働く割烹着組の女性も、中島容疑者に「ここの肉じゃがおいしいね」と誉められたと証言している。

中島容疑者の攻勢は昼夜を問わず続けられた。技術研究本部の関係者のなかには、就寝中に中島容疑者からの電話で起こされたパジャマ組、退勤後、夜の街で中島容疑者とばったり会って「ばらされたくなかったら、富士重工だぞ」と言われた女装組もいた。

当時、弱冠37歳だった中島容疑者が、実質的な権限はなにもないとされる政務次官でありながら、防衛庁内で幅をきかせたのはなぜなのか。当時の防衛庁長官が、おだてられるまま政務次官の暴走を許した「裸の王様組」だったのではないかとの指摘もある。

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