プロ野球スパイ容疑 グループぐるみで協力か

 試合中に相手チームのバッテリーのサインを解読した容疑がもたれているダイエーの調査委員会は11日、パ・リーグ事務局に対して最終報告書を提出した。結果としてスパイ行為は実現しなかった、との内容になっている。

 最終報告書によれば、ダイエーではパ・リーグの他球団がバッテリー間の情報伝達に128ビット鍵長の暗号アルゴリズムを使っていることに注目。バッテリーが「グー」と「パー」を高速で点滅させて送受信するデータをバックスクリーン近くに仕掛けたテレビカメラで読み取り、これをダイエーの電算室に伝送していた。

 電算室ではダイエー本体のほか、系列スーパーのマルエツ、セイフーなど700店のパソコン約8000台、POSレジスター約30000台をネットワークで結んで、340282366920938463463374607431768211456通りある暗号鍵の解読を目指した。7月12日に福岡ドームで行われた対ロッテ戦では小宮山が5回表、吉永に第3球を投げる前に暗号鍵の解読に成功。送信データが「アウトコース低めのカーブ。ミット座標は(987,545)、対地速度114.354km/h、回転速度13.354rad/s」で始まる5889文字だったことを突き止めた。このデータはそのままバッターボックスに伝えられたものの、ボールは高めにすっぽ抜け、吉永は三球三振に倒れたという。

 最終報告書では「解読したデータをバッターが活用する技術的なメドは立っていない」と悪意がなかったことを強調しているが、プロ野球選手の倫理性や暗号技術の安全性をめぐる論議に一石を投じるのは確実。一方、7月12日夜に埼玉県内にあるマルエツ戸田店で買い物した近所の主婦、木元明日香さんは、「サンマ3匹で5469947423885801円請求された」として、近く民事訴訟をおこすことにしている。

カテゴリー: スポーツ パーマリンク