米中軍事交渉 日本の技術が平和に貢献

 クリントン米大統領の中国訪問に合わせ、両国の軍事当局者の間で交渉が行われているが、中国政府はこれまでに、米政府が要求していた戦略ミサイルの照準外しを受け入れたもよう。

 戦略ミサイルの標的は、平時から仮想敵国の軍事拠点や都市などにセットされている。照準が外されても、再設定には数分しかかからないが、米政府では象徴的な意味を重視している。

 中国側がこれまでの米中交渉で、照準外しに難色を示してきたのは、ミサイルの航法装置の精度があまり高くないため。「狙っても狙わなくても当たる確率が同じだということがわかれば、ロケットを発明した国の沽券に関わる」(人民解放軍幹部)。中国のミサイルの場合、むしろ照準を外したほうが命中率が向上すると指摘する軍事評論家もいる。

 このため米政府は、世界トップレベルの照準外し技術をもつ日本政府に協力を要請。防衛庁も、米中関係の安定がアジア全体の平和に貢献するとの立場から、照準外し顧問団を近く北京入りさせることを決めた。

 この顧問団は最近、仏国内で開催されたテストで、29発のうち28発を外すという好成績を収めている。残り1発を放った人物は都合により北京入りしないため、米中両国の当局者の間では、100パーセント確実な照準外しが実現するとの期待が高まっている。

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