マクドナルド、国際金融市場に進出

 ファスト・フードの世界最大手、マクドナルドは、3月1日付けで100%出資の子会社、マクドナルド・フォーリン・エクスチェンジ・サービス(MFES)を設立し、国際代金決済業務に参入する。本社は英領ヴァージン諸島。資本金はチーズ・バーガーとの引換券、400万枚を予定している。

 MFESの最大の特徴は、為替リスクを完全に解消したこと。これまで、貿易業務には為替レートの変動に伴う損失の恐れがつきもので、企業経営だけでなく、一国のマクロ経済が不安定化する要因となっていた。

 MFESを利用した代金決済は、以下のようなしくみになっている。まず、輸入業者は最寄りのマクドナルドに行って商品を受け取り、商品代金の価値に相当するスマイルで支払いを済ませる。マクドナルドはこのスマイルをいったん集約したあと、輸出国に輸送する。輸出国のマクドナルドは輸出業者に通知し、船積書類一式と引き替えにスマイルを渡す。相場が激しく揺れ動く外為市場が介在しないため、輸出業者はいつでもニコニコできる。

 マクドナルド大学ビジネススクールのライオネル・ロバートソン教授によれば、スマイル市況はこの30年間、極めて安定しており、原油価格や国際金利、経済成長率にまったく左右されていない。インドネシア政府が先ごろ、

(ルピア)=12000 × (ドル)- 5000

 という為替相場新公式を発表するまでは、地域差も全くなかった。(MFESではスハルト政権崩壊までインドネシアを同サービスの対象地域から除外するとしている。)

 日本マクドナルドも、大蔵省からの認可を獲得次第、全国の店舗で決済サービスを導入する。当面は利用企業にドリンク(M)をプレゼントするキャンペーンを展開するなどして、知名度アップを図る方針だ。

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