貧乏のメカニズムにメス

 筑波大学の研究者グループが、貧乏臭さの原因となる有機物の抽出に成功した。13日からパリで開かれるポピュラーサイエンス学会で発表する。 

 アラウガコトシンと名付けられたこの物質は、『主婦の友12月号』を参考に、ティッシュの空き箱と35ミリフィルムの空き箱を活用して小物入れを作った主婦、千葉仁美さんの血液から検出された。研究者グループはかねてからアラウガゴトシンの存在を予想していたが、体内で合成される量が極めて少なく、これまで抽出には成功していなかった。

 ブレイクスルーを可能にしたのは、「ここまで匂う」と3キロ先に住む親戚が眉を潜めるほど強烈な千葉さんの貧乏臭だ。風呂の残り湯で洗濯し、洗濯の残り湯で風呂に入り、翌日、その残り湯で風呂と洗濯と炊事を同時に済ませる千葉さんは、「貧乏臭いからやめてくれよ」とご主人に毎晩のように懇願されているが、体の芯まで染みついたアラウガゴトシンの臭いはなかなか抜けないという。

 生活臭の原因としては、水臭さの発生源が水であることが有史以前から知られているほか、糠味噌臭さの素が江戸時代に合成され、現在でも漬け物の材料として愛用されている。長年の課題だったアラウガゴトシンの抽出を受け、今後は面倒臭さや、面倒臭さを炭素原子7個からなる七角形の環でつないだとみられる七面倒臭さのメカニズム解明に向けた動きが活発になりそうだ。

 なお、貧乏臭さの原因については、アラウガゴトシンが原因だとする粒子派と、貧乏ゆすりの波動が収入の減少と出費の増加につながるとする波動派の間で論争が繰り広げられてきたが、今回の抽出成功で一応の決着をみた。

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