ツワモノボシュウ

「ショウギ ノ ツワモノ ボシュウ シテイマス……」

 長野県野辺山にある電波望遠鏡が、先月から宇宙に向けてこんなメッセージを発射している。日本将棋連盟が国立天文台に依頼して、羽生竜王に勝てる宇宙人を探しているのだ。

 ここ数年間、将棋界ではタイトルの寡占が進んでいる。一部の棋士は公正取引委員会に羽生氏を告発したが、同委員会のメンバーがそろって「モノポリー」のファンであるためか、これまで排除勧告などは行われていない。

 連盟のスカウトは世界各国を訪問し、優秀な人材を探し求めたが、オホーツク海の底ではさみ将棋の上手な毛ガニを見つけたほか、何ら収穫はなかった。

 そこで考え出されたのが宇宙人棋士の募集。この広い宇宙なら、羽生氏よりも強い棋士が一人か二人はいるはずだ、と連盟の幹部は期待している。

 「羽織や袴を持っていない、正座できない、不利になったら相手を食べてしまう癖があるなど、多少の問題は気軽に相談してほしい」と連盟の担当者は話している。

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